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2007年6月13日 (水)

焼酎の種類

この前、梅酒について書いたときに焼酎の乙種についてちょっと触れましたが、もう少し詳しく説明をしてみようと思います。まあ、ただのうんちくなんですけど。

甲種と乙種の違いについてはちょっとググればすぐわかるように連続蒸留かそうでないかの違いなんですけど、そもそも連続蒸留ってなにかが書かれているサイトが少ないです。

連続蒸留っていうのはすごく簡単に言うと沸点の違いによって成分をわけているやり方です。石油の精製などと一緒です。連続的に原液を供給し、同じ沸点のものだけを取り出していきます。つまり、極論を言えばどんな作り方をしても原材料にエタノールさえ含まれればエタノールを取り出すことができるわけです。そのかわり、エタノール以外のものは含まれないので味はありません。

それに対し、焼酎の乙種の蒸留やウィスキーなどに使われる単式蒸留はバッチ方式です。原液を温めるなどして蒸発させると沸点の低いエタノールが水よりも先に蒸発します。この蒸気を液体にして集めると原液よりエタノールの濃度が高くなります。
このとき、香り成分など沸点の低い物質も一緒に蒸発するので、蒸留液にも香りがつくわけです。(薫り成分はだいたい沸点が低いです)

ホワイトリカーなどは廃糖蜜(砂糖の精製ののこり)などをつかって作ります。これ自体は糖分が高いのでアルコール発酵に適しているのですが、香りなどが良いわけではないので連続蒸留でエタノールだけを取り出しているわけです。ので、ホワイトリカーには有害な物質などは含まれませんが香りもないわけです。

ホワイトリカーに限らず、甲種焼酎はどれも似たり寄ったりです。甲種の場合、いくらいい材料をつかってもできてくるのは純粋なアルコールな訳ですから。そのかわり、アルコールの回収率は高く、安い原料を使えるので安くできるという訳です。「長期熟成焼酎」とか言って売られている安い焼酎には甲種を使ったものが多いので要注意です。

これは焼酎に限ったことではありませんが、食べ物(特に発酵食品)は、良い原料を使いじっくりと時間をかけて作ると微生物の力や化学反応で様々な物質ができてきます。これが味の深みにつながります。やっぱり効率を重視すると美味しいものはできないと思います。

もちろん、梅酒では梅からエキスが出ますのでホワイトリカーや甲種焼酎をつかっても味は付きますが、やっぱり味の複雑さという点では劣るのではないかと思います。同じ年につけて比較したことはありませんが、少なくともうちの梅酒はチョーヤのより遙かに美味しいです。

と、珍しく理系っぽいこと書いてみてみましたw

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